公益社団法人 物理探査学会

会長挨拶

ご挨拶

公益社団法人
物理探査学会会長 
渡辺 俊樹(国立大学法人 東海国立大学機構名古屋大学)

このたび大熊前会長からバトンを受け,2020年度総会において物理探査学会の会長に就任いたしました。本学会は1948年5月に発足し創立72年という伝統を有し,今日に至るまで活発な活動を続けている学会です。その学会の会長に任ぜられましたことは,大変光栄であるとともに,重責に身の引き締まる思いです。自身を省みましても,研究生活を始めてからこれまで本学会と会員の皆様に育てられてきたと言っても過言ではありません。微力ではありますが,今後2年間精一杯務め,無事に次にバトンを渡したいと思います。会員の皆様にはご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

本学会は創立以来,「物理探査学の学理及びその応用に係る技術の進歩,普及,並びに物理探査に携わる技術者の資質の向上を図る」(定款)ことを目的として,研究発表,知識や技術の交換,会員相互および内外の関連学会との連携協力などを進め,物理探査学の進歩普及を図り,わが国のみならず国際的にも学術の発展に寄与することを目的としてたゆまぬ活動を行ってきました。

本学会の会員は,資源・エネルギー,土木・環境,防災,農学,地球惑星科学,史跡などの様々な分野に渡って活躍されており,社会の縁の下の力持ちとして重要な役割を担っています。本学会は技術指向が強いという声をよく聞きますが,様々な分野において活躍する会員が「物理探査」を核として集い,研鑽する場が本学会であるからではないでしょうか。学術講演会やセミナーでは会員の技術に対する誇りや熱を強く感じます。それはまた,直接目に見えず手の届かない地下を見る・探るという好奇心や探究心に根ざしているようにも思います。こういった物理探査の学術的・技術的基盤を支えていくことが本学会の役割であると考えています。

本学会では,これまでの会長をはじめとする役員のご尽力によって運営の基礎が築かれ,活動を維持・発展させてきました。一方で長期的な課題も抱えています。多くの学会が会員数の減少と財政に悩みを抱えていますが,本学会も例外ではありません。会員数の長期漸減傾向に加え会員の高齢化が進んでおり,若年層会員と女性会員の充実が重要な課題です。学会財政も安定化してきたとはいえ不安がないわけではありません。若手を中心とした将来検討も進められていますので,今後も,魅力ある学会のあり方について,また,よりよい学会の運営と活動について,絶えず検討を続けていくつもりです。

2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の地球規模での流行により,国内外の社会が大きく混乱する中で,本学会の活動も大きな制約を受けています。感染症の影響が長期に及ぶことが想定される中,まずは,学会の公益事業と会員サービスを維持・継続する方法を試行し,確立することが急務であると考えています。さらに,これを一つの機会と捉えて,今後の社会の変化に積極的に対応して,守るべきものは守り,変えるべきものは変えて,学会活動の一層の充実を図りたいと考えています。そのためには多少の試行錯誤はやむを得ないと考えています。会員の皆様にはご理解をいただき,ご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

学会は引き続き公益事業と会員サービスの充実に努めて参りますが,難局を乗り切り,長期的課題に対処しつつ学会運営を維持・発展させていくには,会員の皆様お一人お一人の力が不可欠です。皆様の積極的な学会活動へのご参加とご協力をぜひお願いいたします。

2020年6月吉日

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