新しい査読過程の導入開始について

平成16年9月

会誌編集委員会


会誌編集委員会では円滑な査読を目的として、査読過程の問題点に関して議論を重ねて、改善を進めてきました。
この度(2004年9月)、下記の3つの新しい査読過程の改革を開始することといたしました。

  1. 査読時のガイドラインを作成して、査読者に明示することにしました。
     査読者によって投稿原稿の査読基準が大きく異なると、著者は原稿修正の際に困惑することになります。また掲載不可の判定の際にその理由が明記されていなければ、投稿原稿をどのように修正して再投稿すればよいのか分からず、せっかくの原稿がお蔵入りということも少なくありません。
     そこで著者・査読者・会誌編集委員会の意思の疎通をスムーズするために、査読者への査読のお願いをする際に送付しております「査読依頼状」に査読者が原稿の査読を行う際に注意頂きたい点(査読時のガイドライン)を明記いたしました(詳しくはこちら)。 これによって、会誌編集委員会ではより明確な基準に従った査読が行われることを目指しております。特に、査読者が掲載不可の判定を行う場合に、その理由を著者に具体的に示すように査読者へ促しております。掲載不可時の理由の明示については、査読者が査読結果を記入する「査読表」にも明記いたしております。
     
  2. 査読期間の短縮のために、再々査読の実施を取りやめました。
     会誌編集委員会では、査読期間を最長1ヶ月間、著者の原稿修正期間を最長6ヶ月間と定めていますが、3回以上の査読(再々査読)を行った場合は原稿投稿から受理までは1年以上かかるケースが多く見られます。これでは著者・査読者両者の負担が大変大きくなる一方で、時間の経過と共に原稿の価値は減じられます。また、著者と査読者の間の意見の不一致のため、何度査読を繰り返しても査読結果がまとまらないというケースも見受けられます。
     このため会誌編集委員会では今後、原則として再々査読を取りやめて査読回数は2回までとすることにいたしました。2回目の査読結果では、査読者には「このままで掲載可」「字句修正または簡単な修正後、再査読なしで掲載可」「掲載不可」のいずれかから判定いただきます。また再々査読後の判定が「掲載不可」であっても、その理由が査読者と著者の主義主張の不一致であり、当該原稿は学会誌の掲載価値を十分有すると会誌編集委員会で判断された場合は、この原稿を学会誌に掲載する場合があります。同時に、先の査読者に掲載論文への討論となる文章を積極的に(論評として)ご投稿頂き、学会誌上でご討議いただくことを編集委員会は希望しております。
     
  3. 原稿投稿後の種別変更時に発生する査読者・著者間のトラブルを防ぐため、査読者が著者に種別変更を薦める場合は原稿を一旦掲載不可とすることにいたしました。
     当学会誌では著者が投稿種別を選んだ上で原稿を投稿していただいております。投稿種別については査読者の意見に従って変更となる場合もありますが、査読者数が変化する場合もあり(例:種別「論文」の場合は査読者2名だが、種別「技術報告」の場合は査読者1名)種別変更に伴う査読者変更が査読プロセスを複雑化・長期化しており、同時に査読者・著者間に誤解やトラブルを生んでおります。
     このため、査読者が種別変更を薦める際には、判定結果を「掲載不可」として、種別変更を薦める旨とその理由を査読結果に書き添えることといたしました。この場合は、著者は、査読者のコメントをお読みいただいた上で、原稿をそのまま、もしくは修正して、再投稿することになります。(なお、再投稿時に、初回投稿時と同じ査読者が査読を行うかどうかは会誌編集委員会の判断によります)。以上に関しましては、「査読表」の方にも反映させております。
      

これらの査読過程の改革に伴いまして、著者および査読者の皆様が困惑される点もあるのではないかと思いますが、円滑な査読を通じて活発な会誌を作り上げるための改革ある旨をご理解頂き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。また査読過程に対する会員の皆様からのご意見・ご要望に関しましては、会誌編集委員会は出来る限り対応させて頂きたいと考えております。この点に関しましてご意見・ご要望がございましたら、こちらまでお寄せいただきたいと思います。

今後とも、学会誌「物理探査」へのご投稿とご協力をよろしくお願い申し上げます。


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